赤祖父山
2016/04/02
赤祖父山
 
2016/04/02(土):晴れ:登山口~赤祖父山往復
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去年初めて知った、赤祖父山。これほどお花の素晴らしいお山がまさか身近に存在するなんてと感激しましたが、去年は残念ながらお花の時期を逃してしまい、今年こそはと思っていました (2015/05/10:赤祖父山)。ただ今年の冬は雪が少なかった上に3月は気温の高い日が続き、例年の見ごろの時期と、 そして南砺の低山の残雪の雰囲気、その上でのお花の気持ちを考えると、少なくとも半月は早く見ごろを迎えるはずと考えて4月上旬に入ってみることにしました。

お花たちが開くのは朝の光が回り始め、気温が上がってきた頃。なので時間的にはそれほど急がなくてもいいのですが、登山口には駐車場がない上に路肩のスペースに止められる車の数が限られているため、早めに自宅を出発。 登山口までの林道はとても複雑で分岐も多く迷いそうな箇所が多いのですが、去年勉強した記憶を頼りに行くと迷うことなく無事に登山口に到着。朝8時前で一番乗り、助かりました。

杉林の急勾配のルートを登っていると、まず最初に出会ったのはコシノコバイモ。目立たない雰囲気のお花ということもありますが、なかなかお目にかかれないので久しぶりに出会って感激。 朝の光の中でまだ開かせたばかりの美しいお花の姿を見ることができました。
そしてまだこの時期なのに早くも出会ったエンレイソウ。お花の大きさは、2cmほど。これほど小さなエンレイソウを見たのは初めてでした。
雪割草(オオミスミソウ)はどの辺りかなと思いながら更に急勾配を登っていくと、可愛らしいかたちの葉が目に留まり始め、ほどなくしてお花開かせている株にも出会いました!標高が高くなるごとに出会う雪割草たち。 お花たちの姿を見ていると、時期的にちょうど良かったようです。ピンクの株が多いですが、白の株も見られました。雪割草は、株によって花弁の色、かたち、枚数、そしてしべの色も様々で個性があるところがまた魅力的です。 それぞれのお花の前で10~20分ほどかけて撮影しているのでなかなか先に進みません。

ようやく分岐に出ましたが、お花たちがまだ開いている時間のうちに、と思い分岐を少し下ってみました。ただ逆に光が強過ぎたのでやはりこの先は下山の時に撮影することに。 ただ分岐を過ぎたところで雪割草たちが盗掘に遭っているのを見つけました。確実に雪割草を株ごと掘られた穴。激しい怒りが込み上げます。天然記念物となっている福寿草もそうですが、福寿草も雪割草も、 この貴重なお花たちは彼らが選んだこの場でしか美しく咲くことができません。持ち帰っても決して同じ環境ではないのですぐに枯れてしまいます。 盗掘されることによって、自然の中で咲くお花たちのどれほどの種が絶滅の危機にさらされてきたことか..。 お山に入る人には悪い人はいないと思ってきましたが、この後を絶たない盗掘の跡を見る度、それは間違いだったことに気付き大変悲しい気持ちになります。 どうかこの貴重なお花たちが今後も美しい姿のまま守られていきますように。

林道を横切った先は、さすがにまだ残雪が豊富に残ります。まだまだ大変な勾配が続きますが、このあたりの杉林で鼻とくしゃみが止まらず大変なことに。もしかするととうとう花粉症を発症したかもしれません。 思い起こしてみると登山口から杉林の連続、ちょうど気温が激しく上昇し、今日はこの春一番の暖かさ、花粉を一気に飛ばしたのでしょう。急勾配とこの症状に苦しめられ耐えられなくなった頃に道宗道の通る稜線に出ました。 そして緩やかな稜線を歩いていると杉林からブナ林へ。人里近いところなのに地元の方々に守られてきたというみごとなブナ林の原生林に出ると、心も体もホッとします。
この辺りの最も標高の高いピーク、扇山を過ぎると時間はもう既に午後1時。赤祖父山のピークは諦め、その手前の展望ポイントまでにしてお昼の休憩。 残念ながら北アルプスは霞んでいましたが、春山ののんびりとした美しい雰囲気でした。

下山は分岐から福寿草群生地へ回ってみます。雪割草も福寿草も夕方の光を感じられない時間帯になるとお花が閉じてしまうので急いで下山します。福寿草群生地に着くと、何とか間に合いました。 個人的にはお花が元気よく開いた姿よりも、蕾の状態もしくは閉じかけた姿が好きなのでちょうど求めていた姿に出会うことができました。 三度目にしてようやく福寿草の見ごろの時期に来ることができました。一日の最後に眩しく輝く、美しい黄色のお花たちの見ごとな群生に出会えたことに感謝です。早春の美しいお花たちに心から癒された一日になりました。

● 写真(20) ●
  • まず最初に出会ったのはコシノコバイモ。なかなかお目にかかれないので久しぶりに出会って感激。
  • まず最初に出会ったのはコシノコバイモ。なかなかお目にかかれないので久しぶりに出会って感激。
  • そしてまだこの時期なのに早くも出会ったエンレイソウ。お花の大きさは、2cmほど。これほど小さなエンレイソウを見たのは初めてでした。
  • そしてまだこの時期なのに早くも出会ったエンレイソウ。お花の大きさは、2cmほど。これほど小さなエンレイソウを見たのは初めてでした。
  • さらに標高を上げると、ようやく出会えた雪割草。
  • さらに標高を上げると、ようやく出会えた雪割草。
  • 雪割草は、株によって花弁の色、かたち、枚数、そしてしべの色も様々で個性があるところがまた魅力的です。
  • 雪割草は、株によって花弁の色、かたち、枚数、そしてしべの色も様々で個性があるところがまた魅力的です。
  • こちらは枯葉の下から貫いて咲かせた株。
  • こちらは枯葉の下から貫いて咲かせた株。
  • それぞれのお花の前で10~20分ほどかけて撮影しているのでなかなか先に進みません。
  • それぞれのお花の前で10~20分ほどかけて撮影しているのでなかなか先に進みません。
  • 森の中で、ひっそりと咲く雰囲気を表現してみました。
  • 森の中で、ひっそりと咲く雰囲気を表現してみました。
  • 地元の方々に守られてきたというみごとなブナ林の原生林に出ると、心も体もホッとします。
  • 地元の方々に守られてきたというみごとなブナ林の原生林に出ると、心も体もホッとします。
  • 赤祖父山の山頂手前の展望ポイントにて。以前残雪期に入った金剛堂山を眺めながらお昼の休憩です。
  • 赤祖父山の山頂手前の展望ポイントにて。以前残雪期に入った金剛堂山を眺めながらお昼の休憩です。
  • 春山ののんびりとした美しい雰囲気でした。
  • 春山ののんびりとした美しい雰囲気でした。
  • ブナの根開きが綺麗。そして芽吹き前なので展望がききます。
  • ブナの根開きが綺麗。そして芽吹き前なので展望がききます。
  • 聞こえるのは鳥のさえずり。そして樹々が雪の中から起き上がる音。
  • 聞こえるのは鳥のさえずり。そして樹々が雪の中から起き上がる音。
  • 下山では、夕方の樹林帯のやわらかな光の中での撮影。
  • 下山では、夕方の樹林帯のやわらかな光の中での撮影。
  • でもそろそろお花が閉じてしまう時間帯。福寿草群生地へ急ぎます!
  • でもそろそろお花が閉じてしまう時間帯。福寿草群生地へ急ぎます!
  • 三度目にしてようやく福寿草の見ごろの時期に来ることができました。
  • 三度目にしてようやく福寿草の見ごろの時期に来ることができました。
  • 福寿草は、閉じかけた状態の姿が好きです。
  • 福寿草は、閉じかけた状態の姿が好きです。
  • 真上から覗かせてもらうと、また異なった表情。
  • 真上から覗かせてもらうと、また異なった表情。
  • ちょうど求めていた姿に出会うことができました。
  • ちょうど求めていた姿に出会うことができました。
  • 一日の最後に眩しく輝く、美しい黄色のお花たちに出会えたことに感謝です。
  • 一日の最後に眩しく輝く、美しい黄色のお花たちに出会えたことに感謝です。
  • 福寿草群生地の案内板。福寿草だけでなく雪割草も他のどのお花たちも、盗掘することは犯罪です。
  • 福寿草群生地の案内板。福寿草だけでなく雪割草も他のどのお花たちも、盗掘することは犯罪です。