人形山・三ヶ辻山
2015/07/12
人形山・三ヶ辻山
 
2015/07/12(日):晴れのち曇り:中根平登山口~宮屋敷跡~梯子坂分岐~人形山~三ヶ辻山~梯子坂分岐~中根平登山口
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金剛堂山や高清水山から眺めた、五箇山の人形山(にんぎょうざん)と三ヶ辻山(みつがつじやま)の雄大な稜線が美しく、いつか山開きの残雪期の頃に入ってみたいと思っていました。 今年もまた行きそびれたと思っていましたが、このお山たちの一番の問題は登山口までの未舗装路。 18年経つ相棒といつまで一緒に過ごせるか分からないので、まだ元気なうちにと思い、今のうちにこの悪路にチャレンジすることにします。
そしてもうひとつは新調した登山靴の慣らしとして、ゆっくりと歩いてみることに。

登山口までの未舗装路は想像以上、というより想像していた状態よりも10倍ほどひどいものでした。 相棒とともに18年間過ごしてきた中で、最もひどく過酷な道でした。 足回りがかなり弱って来ていると聞いているので余計にそう感じたのかもしれませんが、陥没あり、段差あり、大きな落石ありで、低めの車は絶対に無理な道。 あまりの激しさに数分走ったところで一瞬引き返そうかなと思いましたが、もう少し行ってみよう、あともう少しと思いながらほとんど止まるようなスピードで走っていると舗装路に出ました。 ホッとしたのもつかの間、またすぐに未舗装路になりますが、またしばらくで舗装路。後半はこの舗装路と未舗装路のミックスに救われ、何とか無事に登山口に着きました。
これまでの悪路からは思いもかけず既に5台の車が止まっています。決して強そうではない普通の車もあり県外ナンバーもありで、皆さん強すぎます..。そして登山口には人形山の立派な石碑がありました。

駐車場にもササユリに出迎えられましたが、登り始めてすぐから登山道沿いにササユリが数多く咲いています。 そして不思議なことに、この時期の白山では煩わしい虫たちがほとんどいないので快適。ここ数年、大量発生している毛虫にも出会いません。
ただ登山靴を気にしながら登っていたのでお花の写真を撮らないまま宮屋敷跡に出ました。 登山口から宮屋敷跡までは標高差800mを登ってきたので心地よい風が吹き、展望が開け、剱と立山方面の北アルプスを望むことができました。 虫がいないのはいいことですが、大量のトンボが飛び交っています。

そろそろ稜線が近くなり、端正な三ヶ辻山の頂きを望むことができ、登山道沿いにはニッコウキスゲがあらわれました。振り返れば御嶽山、そして乗鞍岳から剱岳北方稜線の山々までの素晴らしい北アルプスの全貌。 高度が高くなり眺めが良くなって来ると同時に、樹々が少なくなるのでまともに直射日光を浴び、そしてお昼も近くなり気温がグングン上がります。
稜線に出ると梯子坂乗越です。白山の山頂は残念ながら少し雲に隠れてしまっていましたが、まだ残雪が残る頂きを間近に感じられ、さすが美しい姿です。そして右に目を向ければ笈ヶ岳、大笠山へと続きます。 梯子坂乗越からあともうひと頑張りと思い、人形山の頂きへ。残念ながら白山は、さらに雲に隠れてしまっていましたが、稜線に出てもあちこちにニッコウキスゲが数多く咲いていることに驚きました。

樹木がほとんどない稜線。たまに風が吹きますがあまりの暑さにぐったり..体がだるいのでしばらく横になりながら三ヶ辻山へ行けるかな?と思いましたが、例の林道の悪路を思うともう二度と来れないような気がして、 気合を入れ直して三ヶ辻山へ向かいます。すると上空にも少しずつ雲が広がり、太陽光が時折遮られ、また風も吹くようになってきました。これで助けられ何とか三ヶ辻山の頂きも登頂。 ただ歩きやすい人形山と比較して登る人も少ないこともあり、分岐からはルートが一変しました。

宮屋敷跡まで下りて来るとすっかり北アルプスも隠れ、稜線にはガスが覆い始めました。
登る時にも気付きましたが、下山中にのんびりとショウキランとギンリョウソウの撮影。ショウキランにはいつか出会えたらと思っていましたが、今回初めて見ることができました。 葉がなくギンリョウソウと似たような雰囲気の植物だなと思いましたが、帰宅後調べてみると、葉緑体を持たず菌類に寄生する腐生植物で、花期は一週間程度で黒く枯れてしまうとのこと。 この時、このタイミングで出会えたことに感激です。ラン科のお花でもこのような植物があるということ、そして身近なお山でも探せば野生の蘭に出会えるということにあらためて気付かされ、 今後はさらに注意深く歩いてみようと思います。 腐生植物は、来年もまた同じ場所に咲くとは限りませんが、どうか盗掘などに遭わず、貴重な植物がこれからも守られていきますように。

● 写真(18) ●
  • 登山口には人形山の立派な石碑がありました。
  • 登山口には人形山の立派な石碑がありました。
  • 登山口から宮屋敷跡までは標高差800m。鳥居が立っています。
  • 登山口から宮屋敷跡までは標高差800m。鳥居が立っています。
  • 心地よい風が吹き、展望が開け、剱と立山方面の北アルプスを望むことができました。
  • 心地よい風が吹き、展望が開け、剱と立山方面の北アルプスを望むことができました。
  • そろそろ稜線が近くなり、端正な三ヶ辻山の頂きを望むことができます。登山道沿いにはニッコウキスゲ。
  • そろそろ稜線が近くなり、端正な三ヶ辻山の頂きを望むことができます。登山道沿いにはニッコウキスゲ。
  • 振り返れば右から御嶽山、そして乗鞍岳から剱岳北方稜線の山々までの素晴らしい北アルプスの全貌。
  • 振り返れば右から御嶽山、そして乗鞍岳から剱岳北方稜線の山々までの素晴らしい北アルプスの全貌。
  • お昼も近くなり気温がグングン上がりますがニッコウキスゲたちに元気付けられます。
  • お昼も近くなり気温がグングン上がりますがニッコウキスゲたちに元気付けられます。
  • 梯子坂乗越からの白山は残念ながら少し雲に隠れてしまっていましたが、さすが美しい姿です。
  • 梯子坂乗越からの白山は残念ながら少し雲に隠れてしまっていましたが、さすが美しい姿です。
  • 少し望遠で。まだ残雪が残る頂き。
  • 少し望遠で。まだ残雪が残る頂き。
  • 稜線にも数多くのニッコウキスゲたち。青い空と白い雲と綺麗なお花たち。
  • 稜線にも数多くのニッコウキスゲたち。青い空と白い雲と綺麗なお花たち。
  • 宮屋敷跡からはずっと大量のトンボが行き交っています。
  • 宮屋敷跡からはずっと大量のトンボが行き交っています。
  • 人形山の頂きへ。残念ながら白山は、さらに雲に隠れてしまっていました。
  • 人形山の頂きへ。残念ながら白山は、さらに雲に隠れてしまっていました。
  • あまりの暑さで体がだるいのでしばらく横になりながら三ヶ辻山へ行けるかな?と思いましたが、気合を入れ直します。
  • あまりの暑さで体がだるいのでしばらく横になりながら三ヶ辻山へ行けるかな?と思いましたが、気合を入れ直します。
  • 上空にも少しずつ雲が広がり直射日光が遮らたことに助けられ、何とか三ヶ辻山にも登頂。
  • 上空にも少しずつ雲が広がり直射日光が遮らたことに助けられ、何とか三ヶ辻山にも登頂。
  • 宮屋敷跡まで下りて来るとすっかり北アルプスも隠れ、稜線にはガスが覆い始めました。
  • 宮屋敷跡まで下りて来るとすっかり北アルプスも隠れ、稜線にはガスが覆い始めました。
  • ショウキランにはいつか出会えたらと思っていましたが、今回初めて見ることができました。
  • ショウキランにはいつか出会えたらと思っていましたが、今回初めて見ることができました。
  • 花期は一週間程度で黒く枯れてしまうとのこと。 この時、このタイミングで出会えたことに感激です。
  • 花期は一週間程度で黒く枯れてしまうとのこと。 この時、このタイミングで出会えたことに感激です。
  • ここまで群れているギンリョウソウにも初めてです。
  • ここまで群れているギンリョウソウにも初めてです。
  • 帰宅中の庄川の小原ダム湖に、美しい靄が出ていました。
  • 帰宅中の庄川の小原ダム湖に、美しい靄が出ていました。