白山釈迦岳
2014/06/21
白山釈迦岳
 
2014/06/21(土):曇り時々晴れのち時々雨:市ノ瀬~釈迦新道~釈迦岳前峰~2,400m付近まで~釈迦岳前峰~市ノ瀬
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以前白山でお会いしたお花好きのおじさまから「お花なら6月の白山釈迦岳がいいよ」と伺い、それからというもの是非いつかこの時期の白山釈迦岳へと思っていました。 今回はもし時間と天気が許せば白山釈迦岳から先へも進めたらと思っていたので、少しでも軽量化のため毎回必ず持っていた広角レンズを持たずマクロレンズと50mm単焦点だけに絞ります。
そして午後からの予報があまり良くなかったことと、虫対策のためなるべく早く出発するために4時過ぎに市ノ瀬着。また見たことのないお花に出会えるかもしれないと思うと興奮してなかなか眠れず睡眠時間は3時間弱でしたが、 早朝でまだ涼しいため体が軽く感じ助かりました。2週間前の大門山(毛虫と羽虫と大雨でまともな写真が撮れなかったので記録は残していません)ではあまりの毛虫の多さに驚き、 帰宅後調べてみるとどうやら医王山や白山山麓では今年は毛虫が異常なほど大量発生しているみたいです。白山釈迦岳も同じ..?と思い気合を入れて家を出ましたが、足元にも樹々にもあまり見かけず精神的に大変助かりました。

最初の水場で休憩していると登って来られた単独男性。雰囲気からもしかして?と思い勇気を出して声を掛けさせていただくと、思ったとおり「稜線からの便り」 のやっちんさんでした!頻繁に白山を歩かれていて大変な健脚の持ち主ということで有名な方で、いつもブログを拝見させていただいています。 お花のこと、白山のこと、お急ぎのところ色々と楽しいお話を聞かせて下さりありがとうございました。
ところで釈迦新道に入った後のブナ林にも毛虫はほとんど見かけませんでしたが、この時期はいつもからだにまとわり付く小さな羽虫たちもしばらくはまったくあらわれず助かりました。 早めに家を出てきて良かった..と思いましたが日が昇り光が射し込むようになるとやはりあらわれる大量の羽虫たち。立ち止まるとからだの周りに30匹?50匹?耳にも目にも口の横にもまとわりつきます。 これまでの山人生の中で一番というほどの数に辟易..でもこれもお花や水が綺麗な白山だからこそのこと、そう思いながら、でも休憩は最小限にして虫たちに追いかけられるように写真もほとんど撮らず(撮ることができず)、 釈迦岳前峰に着くとまだ8時過ぎでした。なんとコースタイムより随分と早く、市ノ瀬から3時間半で着いてしまいました。軽量化と羽虫たちのおかげです。

釈迦岳前峰ではあきらめかけていた白山がガスの中から姿をあらわしかけ、しばらく先へ進むと四塚山方面も望むことができました。 足元はハクサンチドリロードとなり、ここまでの群生を見たのは初めてだったので感激です。そしてここに来て少し羽虫の量も減ったのでようやく落ち着いてお花の写真を撮ることができました。
白山釈迦岳までも雪渓が何ヶ所か残っていましたが、釈迦岳から先は急斜面のトラバース上にも残雪があり軽アイゼンを付けました。釈迦岳からそれなりの距離を登ってきたところで再びピンク色のお花が目に飛び込んできました。 本日の目的のお花のひとつ、オオサクラソウでした。湿地帯になったところでリュウキンカとともに群生していました。その先にはシナノキンバイ、さらに先には早くもハクサンイチゲも咲き始めていました。 白山釈迦岳から先は雪が解ければお花畑となりそうな箇所が数多く、この先も長い間お花を楽しめそうに感じました。
ここまで登ってきたので七倉の辻まで行けたらと思いましたが、四塚山の上空に怪しげな雨雲が到来、そしてまた急斜面のトラバースが出てきたのでここでUターンすることにしました。 予定していたよりも早く登ることができたので良かったのですが、ただもうひとつ出会ってみたかった例のお花..下山中も探しましたがなかなか見つからず、どうやらまだ時期が早かったようです。 今年は梅雨前に暑い日が続いたので早まるかな?と思っていたので残念ですがお楽しみはまたこの次の機会に。

Uターンしてしばらく後に一度雨に降られ、そして雷が鳴りだしたので急いで釈迦岳まで戻り樹林帯へ駆け込みました。 その後、雨に降られることはありませんでしたが、標高が低くなるほど、そして夕方になりまた羽虫の数が多くなり..。 またまた落ち着いて写真を撮ることもできずイライラも最高潮、時間も遅くなったこともあり急いで下山しました。
虫のおかげでお花の写真は少ないですが、この他にも、マイヅルソウ、ゴゼンタチバナ、ギンリョウソウ、エンレイソウ、ツクバネソウ、ズダヤクシュ、ショウジョウバカマ、ミヤマキンポウゲ、サンカヨウ、イワカガミ、 キヌガサソウ、ツマトリソウ、ミヤマタンポポ、イワハゼ、ミツバオウレン、ノウゴウイチゴ、ミネザクラ、ミヤマハタザオ、コヨウラクツツジ、オオカメノキなど数多くのお花が咲いていました。

ところで虫対策として何かいい案がないかなと帰宅後調べてみました。肌を露出していたところはいくつか刺された跡があり、あの大量の羽虫はメマトイという名の虫ですが、 その他にもブヨ(この時期はまだ子供?)もいるので刺されたようです。
色々調べてみると「ハッカ油」が虫除けスプレーよりも効くとのこと。「ハッカ油」というものの存在は知っていましたが、まさか虫除けになるなんて!早速アマゾンで「北見ハッカ通商 ハッカ油ビン 10ml スプレー」を注文してみました。 これでまた荷物が重くなりますが、小さな小瓶なので何とかなりそうかなと思います。なくなった時のために詰め替え用も購入。 子供の頃からハッカというものがものすごく苦手、大人になった今でも小瓶が入った箱を開封しただけでも大変苦手な匂いがプンプンしますが、これほどの匂いだからこそ虫も寄って来ないのだろうと思うとこの次にハッカ油を持って お山に行くのが楽しみです。

● 写真(18) ●
  • 林道を1時間半ほど歩けば釈迦新道登山口。藪が生い茂っていましたが、しばらく歩けば綺麗な登山道に。
  • 林道を1時間半ほど歩けば釈迦新道登山口。藪が生い茂っていましたが、しばらく歩けば綺麗な登山道に。
  • ほとんど休憩せずに白山釈迦岳前峰へ。ガスの中から白山が姿をあらわします。
  • ほとんど休憩せずに白山釈迦岳前峰へ。ガスの中から白山が姿をあらわします。
  • 高く見えるなだらかなほうが大汝峰。お隣が2,702mの御前峰です。
  • 高く見えるなだらかなほうが大汝峰。お隣が2,702mの御前峰です。
  • 新緑と残雪のまだら模様の山々。四塚山方面です。
  • 新緑と残雪のまだら模様の山々。四塚山方面です。
  • 釈迦岳から先は綺麗なハクサンチドリロードに感激です。
  • 釈迦岳から先は綺麗なハクサンチドリロードに感激です。
  • 雪渓の空洞を覗けばそこにはリュウキンカが咲いていました。
  • 雪渓の空洞を覗けばそこにはリュウキンカが咲いていました。
  • 荒々しい岩肌が露出しています。曇り空のやわらかな色の緑が美しいです。
  • 荒々しい岩肌が露出しています。曇り空のやわらかな色の緑が美しいです。
  • 振り返ると白山釈迦岳の堂々とした姿。
  • 振り返ると白山釈迦岳の堂々とした姿。
  • 足もとに散った花びらが。見上げるとミネザクラが咲いていました。
  • 足もとに散った花びらが。見上げるとミネザクラが咲いていました。
  • 湿地帯に出ました。リュウキンカの群生と、そしてピンクのお花はオオサクラソウでした。
  • 湿地帯に出ました。リュウキンカの群生と、そしてピンクのお花はオオサクラソウでした。
  • 可憐なオオサクラソウ。仲良く並んでいる株を見つけました。
  • 可憐なオオサクラソウ。仲良く並んでいる株を見つけました。
  • ちょうど休憩できるスペースがあったのでしばらくのんびり。ガレ場を見下ろせば湯の谷川。
  • ちょうど休憩できるスペースがあったのでしばらくのんびり。ガレ場を見下ろせば湯の谷川。
  • コヨウラクツツジの真っ赤なお花が目に留まりました。
  • コヨウラクツツジの真っ赤なお花が目に留まりました。
  • まだ開いたばかりのキヌガサソウが新鮮で綺麗。
  • まだ開いたばかりのキヌガサソウが新鮮で綺麗。
  • シナノキンバイの可愛らしい蕾。
  • シナノキンバイの可愛らしい蕾。
  • 葉脈のようなものが見えます。花びらのように見えるのは萼(がく)片というのも頷けます。
  • 葉脈のようなものが見えます。花びらのように見えるのは萼(がく)片というのも頷けます。
  • 開き始めのオオサクラソウ。
  • 開き始めのオオサクラソウ。
  • ノウゴウイチゴ。一度、実を食べてみたいな。
  • ノウゴウイチゴ。一度、実を食べてみたいな。