上高地・徳沢
2014/01/03~2014/01/04
上高地・徳沢
 
2014/01/03(土):晴れのち曇り 釜トンネル~大正池~田代湿原~小梨平(テン泊)
2014/01/04(日):雪時々晴れ 小梨平~明神~徳沢~小梨平~釜トンネル
● 2014/05/03 ●

久しぶりの冬の上高地。年末年始でお天気が良さそうなのは2日午後から3日にかけてだけのようです。強行スケジュールだったので睡眠も2時間、何とか日が昇る前に大正池に着きました。 年末年始に営業中の大正池ホテルにお泊まりツアーのお客さまたちが大勢、すでに穂高に向かって三脚を構えていました。 太陽の光が回って来るのを待つ間にどんどん身体が冷えていき、気温を見ると-18℃。厚手のグローブだとカメラ操作ができないので、手が痛いですが薄手のグローブで何とか耐えます。 感覚がなくなってきた頃に西穂や奥穂の稜線が赤く染まり、そして池に映り込んだ焼岳や樹々の姿、漂う氷の美しさにも惹かれます。凍て付く寒さの中でカモのカップルがのんびりと朝のお食事中をしていることに驚きです。

その後、田代湿原に向かいましたがまだ-15℃を下回るほどの気温の中で1時間、光が回るのを待ちます。大正池と同じく冬の上高地の定番風景ですが、やはり人気があるだけの価値、美しい霧氷を見ることができます。 朝10時に光が回る前に残念ながら霧氷が少し落ちてしまいましたが、光が差し込み始めると舞った霧氷がキラキラと輝きました。 上高地一帯が朝陽に包まれると太陽の光の暖かさ、そして有難さを感じ、ようやく手足の感覚が戻ります。でもその反面風景は一変し、写真に写る光景はまるで春のような雰囲気に。

河童橋に着くとトレッキングに来た人たちで賑わっていました。前穂から下山された方々がいて話を伺うと、年始の悪天とラッセルで登頂は断念されたとのこと。でも下山すると天気が回復してきて残念そうでした。 テントを張り終えると下り坂に向かう雲が綺麗でしたが、まだ水作りという仕事も残っています。テン泊組は5、6張りほど。食事をして温まると眠くて目を開けていられなくなり夢の中へ。 でも夜の9時にはもう目が覚めてしまい、曇りがちとはいえ寒さもあってその後はなかなか熟睡できませんでした。

● 2014/01/04 ●

朝テントから顔を出すと、空には一部星が出ていますが雪が舞っています。穂高方面は岳沢付近まで姿があらわれていました。風が強かったこともあり霧氷はできていないので、岳沢湿原は諦めて明神方面へ。 さすがお正月、しっかりとしたトレースが付いています。ケショウヤナギの樹々の間から時折ガスの中からあらわれる明神岳の険しい岩峰が美しく、晴れの日にはない魅力を感じます。 明神池に着くと太陽があらわれました。穂高神社奥宮で今年のお山の安全祈願をして徳沢へ。

徳沢まであと一歩のところで梓川の河原に下りて、ケショウヤナギの老木の「主」まで会いに行きます。6年前の冬に初めて会った時はどのように撮らせてもらったら良いものか分からないまま時間が過ぎ去ったのですが、 今回は時折雪が舞う曇天なのでまた異なった表情を見ることができるかもしれないと思いましたが・・何百年もこの地で根を張り上高地を見守り続け堂々とした姿をどのように撮ったら表現できるのか、 また分からないまま時間がなくなってしまいました。この次は、近付くことはできませんが新緑の時期にまた来てみたいと思います。 それから以前は気付きませんでしたが、主の近くに少し遠慮しながらも堂々と立つように感じたケショウヤナギに出会いました。こちらは主と比べてまだ若い樹のようです。

徳沢では青空が顔をのぞかせながらも時には地吹雪が起こる天気。蝶ヶ岳へ登って来られた人たちに出会いましたが、ラッセルで長塀山までしか行けなかった方もいれば、ちょうど前日の好天時に山頂に立てた方もいました。
ところでタクシーの運転手さんと「上高地発は2時を目途に」と約束していたのですが、テントをたたみ終えた時はもう3時過ぎ。余裕を持って釜トンネルに6時と予約をします。 途中で焼岳に落ちる太陽を眺めながら何とか釜トンネルまでランプなしで歩くことができ、約束の時間に間に合いました。 タクシーに乗りホッとひと息つきながら運転手さんと話をしている中で「ところで冬の上高地は本当は4時、どんなに遅くても4時半が最終なのです」とのことでした。 冬の上高地で今回ほど時間が遅くなったことは確かにこれまでありませんでしたが、4時までに降りて来なければならないということは初耳で運転手さんにご迷惑を掛けてしまい、以後気をつけなければと思いました。

● 写真(35) ●
  • 朝の6時半の大正池です。ツアーの方々が既に大勢三脚を構えていたので隅のほうにお邪魔させていただきます。
  • 朝の6時半の大正池です。ツアーの方々が既に大勢三脚を構えていたので隅のほうにお邪魔させていただきます。
  • 放射冷却で-18℃の凍て付く気温の中、二羽のカモが仲良く泳いでいました。
  • 放射冷却で-18℃の凍て付く気温の中、二羽のカモが仲良く泳いでいました。
  • 大正池に映りこむ樹々の姿。まだ日が昇る前の深みのある色が綺麗です。
  • 大正池に映りこむ樹々の姿。まだ日が昇る前の深みのある色が綺麗です。
  • 朝の7時。西穂から奥穂にかけて赤く染まり出しました。
  • 朝の7時。西穂から奥穂にかけて赤く染まり出しました。
  • 焼岳にも朝の光。大正池に映る姿があまりにも美しく感激でした。
  • 焼岳にも朝の光。大正池に映る姿があまりにも美しく感激でした。
  • 今度は水鏡だけで。透明度が高く、池底まで写りました。
  • 今度は水鏡だけで。透明度が高く、池底まで写りました。
  • 足もとの雪を入れてもう一枚。
  • 足もとの雪を入れてもう一枚。
  • 穂高が輝くひととき。ツアーの方々が大正池ホテルに朝食に行かれたので、ほんの数名だけになりました。
  • 穂高が輝くひととき。ツアーの方々が大正池ホテルに朝食に行かれたので、ほんの数名だけになりました。
  • 明神岳にも光が回り始めました。前穂には雪煙が。
  • 明神岳にも光が回り始めました。前穂には雪煙が。
  • 神々しい穂高連峰。少しずつ朝の光が下りて来ました。
  • 神々しい穂高連峰。少しずつ朝の光が下りて来ました。
  • 二羽のカモはどうやらカップルのようです。仲良くお食事中。
  • 二羽のカモはどうやらカップルのようです。仲良くお食事中。
  • 朝の光を受けた穂高を映した大正池も輝きます。二羽のカモたちが気になります..
  • 朝の光を受けた穂高を映した大正池も輝きます。二羽のカモたちが気になります..
  • 大正池がまだ氷結していなくて残念でしたが、水面に浮かぶ美しい氷が漂ってきました。
  • 大正池がまだ氷結していなくて残念でしたが、水面に浮かぶ美しい氷が漂ってきました。
  • 朝の9時。田代湿原に移動します。相変わらず-15℃を下回る気温の中で太陽の光を待ちます。
  • 朝の9時。田代湿原に移動します。相変わらず-15℃を下回る気温の中で太陽の光を待ちます。
  • 太陽の光が回るまであともうしばらくといったところで、霧氷が少し落ちてしまいました(左奥の樹の上部)。
  • 太陽の光が回るまであともうしばらくといったところで、霧氷が少し落ちてしまいました(左奥の樹の上部)。
  • 霧氷が落ちるのは残念でしたが、その代わりに舞った霧氷がキラキラと輝きました。
  • 霧氷が落ちるのは残念でしたが、その代わりに舞った霧氷がキラキラと輝きました。
  • 樹々が一斉に輝く姿は、条件が整った朝のほんの数分だけしか見ることができない光景です。
  • 樹々が一斉に輝く姿は、条件が整った朝のほんの数分だけしか見ることができない光景です。
  • 霧氷の氷が舞う中で次々に輝き出す樹々。10時過ぎにようやく田代湿原にも朝が訪れました。
  • 霧氷の氷が舞う中で次々に輝き出す樹々。10時過ぎにようやく田代湿原にも朝が訪れました。
  • 穂高とケショウヤナギ。冬に枝が紅くなることから、この名が付いたそうです。
  • 穂高とケショウヤナギ。冬に枝が紅くなることから、この名が付いたそうです。
  • 河童橋に到着です。今日は午後から下り坂の予報でしたがまだ気持ちの良い青空が広がっています。
  • 河童橋に到着です。今日は午後から下り坂の予報でしたがまだ気持ちの良い青空が広がっています。
  • 河童橋付近には多くの人で賑わっていました。
  • 河童橋付近には多くの人で賑わっていました。
  • 午後2時。テントを張り終えると下り坂に向かう雲が広がってきました。
  • 午後2時。テントを張り終えると下り坂に向かう雲が広がってきました。
  • 明神へ向かいます。さすがお正月、しっかりとトレースが付いていて安心です。
  • 明神へ向かいます。さすがお正月、しっかりとトレースが付いていて安心です。
  • 小梨平では雪が舞っていましたが、明神に着く頃に空が明るくなってきました。
  • 小梨平では雪が舞っていましたが、明神に着く頃に空が明るくなってきました。
  • 曇りの日ならではの色。明神岳を背景に、樹々が綺麗です。折れてしまっている樹が気になりますが..
  • 曇りの日ならではの色。明神岳を背景に、樹々が綺麗です。折れてしまっている樹が気になりますが..
  • 明神の二の池。まだ雪が舞っていますが太陽の光を感じられるようになってきました。
  • 明神の二の池。まだ雪が舞っていますが太陽の光を感じられるようになってきました。
  • 穂高神社奥宮で今年のお山の安全祈願をします。
  • 穂高神社奥宮で今年のお山の安全祈願をします。
  • 明神橋のたもとで青空が広がって来ました。
  • 明神橋のたもとで青空が広がって来ました。
  • 徳沢で、この辺りでは「主」と呼ばれているケショウヤナギの老木に再会です。
  • 徳沢で、この辺りでは「主」と呼ばれているケショウヤナギの老木に再会です。
  • 何百年もこの地で根を張り上高地を見守り続け堂々とした姿。
  • 何百年もこの地で根を張り上高地を見守り続け堂々とした姿。
  • 主の近くのこちらも堂々とした姿のケショウヤナギ。
  • 主の近くのこちらも堂々とした姿のケショウヤナギ。
  • ゆっくりしていきたい気持ちになりますが、寒さも厳しく時間もないのでそろそろ戻ります。
  • ゆっくりしていきたい気持ちになりますが、寒さも厳しく時間もないのでそろそろ戻ります。
  • 時には地吹雪が起こる天気。
  • 時には地吹雪が起こる天気。
  • 小梨平に戻りテントを撤収して穂高にも別れを告げます。
  • 小梨平に戻りテントを撤収して穂高にも別れを告げます。
  • 焼岳に陽が落ちていくのを眺めながら下山しました。
  • 焼岳に陽が落ちていくのを眺めながら下山しました。