立山・大日三山
2013/08/09~2013/08/12
立山・大日三山
 
2013/08/09(金):晴れ:室堂~雷鳥沢~別山~雄山~雷鳥沢(テン泊)
2013/08/10(土):雨のち曇り:雷鳥沢~奥大日岳往復(テン泊)
2013/08/11(日):晴れ:雷鳥沢~奥大日岳~大日岳~室堂山展望台~雷鳥沢(テン泊)
2013/08/12(月):晴れ:雷鳥沢~室堂
● 2013/08/09 ●

ちょうど夏山最盛期、しかも下界は猛暑日が続く中、重い荷物を持って標高の低い登山口から歩く体力はないので、前々からのんびり過ごしてみたかった夏の雷鳥沢へ。 高速道路を走りながら眺めていた立山にかかる雲が室堂に着いてもまだ厚く、でも天気予報を信じながら歩いているとちょうどみくりが池に着いた頃から青空が顔を出し始めました! すると見る見る間に青空が広がりすっかり夏山の素晴らしい風景に。急いでテントを立て雷鳥坂を登り始めた頃にはすっかり晴れ渡っていました。 ただこれほど標高の高い場所でも太陽の威力は凄まじく、そこに極度の睡眠不足のため早くもバテ気味に・・。ようやく別山乗越に着いたのはもう既に12時半。 あっという間に雲に隠れてしまいましたが何とか素敵な姿を見ることができました。剱岳展望台の別山でしばらく待っていると、再びあらわれました。
ところで先月、山岳写真家の新井和也さんの訃報にはとても驚きました。長次郎の頭付近で横1m縦2mの落石に遭ってしまったとのこと。高山植物を中心に撮られていて保護活動にも力を注いでいらした方です。 いつもブログや書籍でお花の勉強をさせていただいていました。 今回もお花の時期なので「高山植物ハンディ図鑑」を持ちお山に入りましたが、これからも大切に使わせていただきます。 ご冥福を心からお祈りいたします。

真砂岳では再びガスが流れ、立山を覆い始めました。雲の流れがとても綺麗。室堂平がすっかり隠れてしまったと思っていると、今度は瞬く間に厚い雲から太陽が顔を出しました。光と雲の映像美に魅せられました。
新しく生まれ変わった大汝休憩所で色々と楽しいお話を伺い長居することに。その後、急ぎ足で雄山に着くと日本海側から見ごとな雲海、そして次々に雲が湧き上がって来ます。 湧き上がるガスが沈みゆく太陽の光を受けて、刻一刻と変化する色。あまりの美しさに感激でしたがまだ雄山の山頂なので焦る気持ちの中、シャッターを切ります。 まだ日が高くどのようにこの色を表現したら良いか分からないまま、再びガスに覆われ太陽が隠れていってしまいました。
一ノ越に着いた時にはすでに薄暗い状態。そこでもしタイミングが合えばと思っていた雷鳥荘の立ち寄り湯の最終受付19時半に間に合うかもしれないと思い、 夕闇と時間との戦い、そして限界に来た体にムチ打ちながら19時半ジャストに雷鳥荘着。お山でお風呂に入るのは初めてなので、色々戸惑いながらも日本最高所のお湯を楽しませて頂きました。

● 2013/08/10 ●

温泉後のシュラフがこれほど気持ちいいなんて・・そう思いながらもいつものごとく興奮しているためなかなか眠りに付けず、ようやく眠れたと思えば明け方6時に目が覚め、そして外は雨でした。 夜の間に雨が降る予報でしたが、朝になってもまだ残っている様子です。しばらくテントでゴロゴロしていると雨が上がったのでお散歩へ。 お花たちを撮っていると空が明るくなってきたので、予定していた奥大日方面へと向かうことに。 既にお昼近くですが行けるところまで行ってみることにします。
ところでどこのお山でも今年のコバイケイソウは当たり年らしく、立山でも数年に一度の大群落をあちこちで見ることができました。 室堂乗越から先も展望のきかないガスの中の稜線歩き、そしてまたまた寝不足なので体がついて行きませんでしたが何とか奥大日岳のピークへ。剱岳を正面に望める位置にありますがしばらく待っても残念ながらガスの中、 あきらめて雷鳥沢に戻ります。夕陽の撮影に今日こそ室堂山展望台へ出かけようかなと思いましたが、天気は変わらないどころかまた雨が降り出し太陽が顔を出す気配がないので、のんびりとテントで過ごしました。

● 2013/08/11 ●

のんびりできたことでしっかり睡眠を取ることができ、そのため寝坊までしてしまい、日の出前には室堂乗越で三脚を立てる予定でしたが30分ほど出遅れました。 失敗したと思いましたが、なかなか光を感じることができず、朝5時過ぎ。ようやく剱岳付近の空が明るくなり、雲間から朝の光があらわれました。ただ太陽があらわれないまま上空はすっかり明るくなってしまい、 そして再びどんよりとした雲に覆われてしまいました。室堂乗越から1時間半ほどで空が急に明るくなり、ようやく眩しく夏らしい光があらわれました! 今度こそもしかしたらと思いながら急ぎ足で奥大日岳へ向かいましたが、剱岳はやはり雲の中。難しいかなと思いながら景色を眺めていると・・突然雲が流れ、山頂が顔を出し始めました! 奥大日岳から望む端正な姿の剱岳。山頂付近を流れるガスが美しく、その姿をさらに際立たせていました。

奥大日のピークを過ぎしばらく歩くとクサリ場が出現。それまでは全体的になだらかなお散歩道でしたが突然岩稜歩きになります。そして七福園が近くなり、奇岩が目に付くようになってきました。 七福園は自然がつくり出したとは思えない庭園のような美しさでした。そして先へ進むごとに気持ち良く真っ青な青空が広がってきました。
大日小屋に到着し、休憩したい気持ちを抑えて急いで山頂へ向かいます。このルートは想像していたよりもアップダウンがあり、雷鳥沢を起点とするならコースタイムは往復で10時間ほどなので 大日岳往復で限界だと思っていましたが、このまま行けばもしかしたら今日こそは何とか夕陽の時間までに室堂山展望台まで行けるかもしれません。 大日小屋で食事をさせていただき、12時半に出発。ただ展望が良くなってきたのはいいですが、また強烈な陽射しを直接浴びることになりここでバテ気味に・・。気温を見ると20℃ほどですが陽射しの強さと風がないことで 体感温度はもっと高く感じます。下界はまた35℃ほどの猛暑なのでしょう。この体力だと室堂山展望台は恐らく無理だろうとここで半分あきらめ、マクロレンズに切り替えてのんびりお花を撮りながら歩くことにします。

お花の写真を撮っていると良い休憩になったこととお花たちから元気をもらったように感じ、日の入りまでまだ3時間半あることに気付きました。 疲れていてもあと3時間半、気合いと根性でコースタイム通りに歩くことができれば何とか間に合うかもしれないと思うと、やはりここで太陽を追いかけなければ後で後悔するはず。そう決めれば急いで雷鳥沢に戻ります。 テン場に着いたのは午後4時半過ぎ。マクロレンズを置き、その代わりに三脚を持ち、急いで室堂平へ。今日も時間とカロリー不足との闘いで室堂平に着いたのは、午後5時50分でした。 日の入りまであと40分。このまま休まずコースタイム通りに歩けたとしても、展望台に着くのはちょうど日の入りの時間になってしまいます・・すでに太陽の光がとても綺麗。 疲労がすでに限界近くなり、もうここで太陽を見ようかなと思いましたがやはり行けるところまで、少しでも標高が高いところまで頑張ってみようと動かない足にムチ打って太陽と競争、 ようやく展望台に着いたのは午後6時半でした。 日の入り10分前、何とか間に合いました。つい先ほどまで過ごしていた大日連山や稜線にかかるガス、そして上空の雲によってつくられる、それぞれに赤く染まった色の美しさに魅せられました。
その後、雷鳥沢までははるか遠い道のりでした。ちょうどペルセウス座流星群がピークの夜、でも星を撮る気力がなく肉眼で楽しみながらテン場へ戻りました。

● 2013/08/12 ●

明け方3時過ぎに目を覚まし流星を撮ることはできましたが、構図が難しく・・。ただカメラを新調して初めて撮ってみた星の軌跡。 高感度に強くなったといえば星を点で撮ることしか考えていませんでしたが、思いがけず長時間露出が想像以上にノイズが少なく綺麗に撮ることができることに気付きました。 最終日は仕事のため早々に室堂を後にしましたが、立山と剱岳、そしてバスの車窓から見る大日連山が美しく、縦走した時のことを思い出すと感慨深い気持ちになりました。

● 写真(43) ●
  • みくりが池に着く頃、青空が顔を出し始めました。
  • みくりが池に着く頃、青空が顔を出し始めました。
  • 残雪が例年よりもまだ多く残っているとのことで、緑と白のコントラストが綺麗。
  • 残雪が例年よりもまだ多く残っているとのことで、緑と白のコントラストが綺麗。
  • 雷鳥坂から望む奥大日岳。カガミ谷からガスが湧き上がってきました。
  • 雷鳥坂から望む奥大日岳。カガミ谷からガスが湧き上がってきました。
  • 別山乗越では、険しい剱岳が目に飛び込んできます。
  • 別山乗越では、険しい剱岳が目に飛び込んできます。
  • 剱岳展望台、別山へ。
  • 剱岳展望台、別山へ。
  • 別山では硯ヶ池の雪がまだ残っていました。
  • 別山では硯ヶ池の雪がまだ残っていました。
  • 白馬三山から五竜、鹿島槍の後立山連峰の峰々を綺麗に望むことができました。
  • 白馬三山から五竜、鹿島槍の後立山連峰の峰々を綺麗に望むことができました。
  • 別山北峰でしばらく眺めていると、再びガスが流れ姿があらわれました。
  • 別山北峰でしばらく眺めていると、再びガスが流れ姿があらわれました。
  • 光と雲の映像美、そして時折あらわれる残雪模様に魅せられました。
  • 光と雲の映像美、そして時折あらわれる残雪模様に魅せられました。
  • 再び広がった綺麗な青空。雲の流れがあるからこその美しい大自然の映像美を見ることができ感激。
  • 再び広がった綺麗な青空。雲の流れがあるからこその美しい大自然の映像美を見ることができ感激。
  • 大汝山では辛うじて黒部湖と針ノ木岳が望める中、ガスの中にうっすらとあらわれる虹が綺麗。
  • 大汝山では辛うじて黒部湖と針ノ木岳が望める中、ガスの中にうっすらとあらわれる虹が綺麗。
  • 次々と湧き上がるガスが迫り来る中で、槍ヶ岳をまだ何とか望むことができました。
  • 次々と湧き上がるガスが迫り来る中で、槍ヶ岳をまだ何とか望むことができました。
  • 湧き上がるガスが沈みゆく太陽の光を受けて、刻一刻と変化する色。
  • 湧き上がるガスが沈みゆく太陽の光を受けて、刻一刻と変化する色。
  • 雷鳥沢ヒュッテ近くの沢でトンネル状になった雪渓が崩れ落ちている姿。
  • 雷鳥沢ヒュッテ近くの沢でトンネル状になった雪渓が崩れ落ちている姿。
  • チングルマとコイワカガミが元気良く咲く姿。室堂乗越の尾根を背景に。
  • チングルマとコイワカガミが元気良く咲く姿。室堂乗越の尾根を背景に。
  • コバイケイソウの群落模様が緑の多い夏山の表情を雪渓とともに彩っていました。
  • コバイケイソウの群落模様が緑の多い夏山の表情を雪渓とともに彩っていました。
  • 称名川からの心地よい風が吹き、つい先ほどまで過ごしていたテン場を見下ろします。
  • 称名川からの心地よい風が吹き、つい先ほどまで過ごしていたテン場を見下ろします。
  • 振り返るとガスの中、歩いてきた稜線が浮かび上がって綺麗。曇りの日ならではの風景です。
  • 振り返るとガスの中、歩いてきた稜線が浮かび上がって綺麗。曇りの日ならではの風景です。
  • 奥大日岳山頂でしばらく待ちましたが、残念ながら周囲は真っ白なガスに囲まれたままでした。
  • 奥大日岳山頂でしばらく待ちましたが、残念ながら周囲は真っ白なガスに囲まれたままでした。
  • 翌朝、上空は厚い雲に覆われていましたが、剱岳山頂下に光が差し込み綺麗な時間もありました。
  • 翌朝、上空は厚い雲に覆われていましたが、剱岳山頂下に光が差し込み綺麗な時間もありました。
  • ミヤマホツツジ。雌しべがくるりと曲がった形状の可愛らしいお花。
  • ミヤマホツツジ。雌しべがくるりと曲がった形状の可愛らしいお花。
  • 空が急に明るくなり、ようやく眩しく夏らしい光があらわれました。
  • 空が急に明るくなり、ようやく眩しく夏らしい光があらわれました。
  • 奥大日岳山頂で剱は雲の中でしたが、しばらく待っていると雲が流れ姿があらわれました!
  • 奥大日岳山頂で剱は雲の中でしたが、しばらく待っていると雲が流れ姿があらわれました!
  • 5分ほどであっという間に隠れてしまいましたが、ほんのひとときの美しい姿を眺めることができ感激。
  • 5分ほどであっという間に隠れてしまいましたが、ほんのひとときの美しい姿を眺めることができ感激。
  • 緑濃いナナカマドが美しい池。
  • 緑濃いナナカマドが美しい池。
  • 中大日岳と大日岳です。楽しみにしていた七福園が近くなり、奇岩が目に付くようになってきました。
  • 中大日岳と大日岳です。楽しみにしていた七福園が近くなり、奇岩が目に付くようになってきました。
  • 振り返ると再びあらわれた剱岳。そして残雪のコントラストが美しく程良いアクセントになりました。
  • 振り返ると再びあらわれた剱岳。そして残雪のコントラストが美しく程良いアクセントになりました。
  • 七福園は自然がつくり出したとは思えない、庭園のような美しさでした。
  • 七福園は自然がつくり出したとは思えない、庭園のような美しさでした。
  • 大日岳からの剱と立山、奥大日岳。そして大日小屋です。
  • 大日岳からの剱と立山、奥大日岳。そして大日小屋です。
  • 立山を眺めながらのクサリ場。けっこうアップダウンのある稜線歩きです。
  • 立山を眺めながらのクサリ場。けっこうアップダウンのある稜線歩きです。
  • 最後のクサリ場を過ぎたところで振り返ると、大日岳ピークと小屋をはっきりと見ることができました。
  • 最後のクサリ場を過ぎたところで振り返ると、大日岳ピークと小屋をはっきりと見ることができました。
  • セリ科のお花。ハクサンボウフウでしょうか?
  • セリ科のお花。ハクサンボウフウでしょうか?
  • この黒いお花は、クロトウヒレンというアザミの仲間。まだ蕾の状態です。
  • この黒いお花は、クロトウヒレンというアザミの仲間。まだ蕾の状態です。
  • 登山道沿いでイキイキと咲くヤマハハコ。
  • 登山道沿いでイキイキと咲くヤマハハコ。
  • 綺麗に一列で同じ向きに並ぶ三株のハクサンイチゲに出会いました。
  • 綺麗に一列で同じ向きに並ぶ三株のハクサンイチゲに出会いました。
  • 濃い紫が可憐なミヤマリンドウ。
  • 濃い紫が可憐なミヤマリンドウ。
  • 目指す室堂山展望台が浄土山の麓に見えますが、まだはるか遠くに感じます。
  • 目指す室堂山展望台が浄土山の麓に見えますが、まだはるか遠くに感じます。
  • ようやく雷鳥沢が近付いてきました。室堂平の地形の起伏が良く分かります。
  • ようやく雷鳥沢が近付いてきました。室堂平の地形の起伏が良く分かります。
  • 室堂に着き疲労がすでに限界近くなりましたが、夕陽は室堂山で。
  • 室堂に着き疲労がすでに限界近くなりましたが、夕陽は室堂山で。
  • 室堂山でちょうど太陽が沈んで行く頃、コバイケイソウが太陽の光を受けて輝いていました。
  • 室堂山でちょうど太陽が沈んで行く頃、コバイケイソウが太陽の光を受けて輝いていました。
  • 雪渓上の靄や大日連山、そして空の色。太陽の光を受けて色付くそれぞれの色の美しさに魅せられました。
  • 雪渓上の靄や大日連山、そして空の色。太陽の光を受けて色付くそれぞれの色の美しさに魅せられました。
  • 五色ヶ原の台地のかなたには槍穂高や笠ヶ岳、薬師岳。
  • 五色ヶ原の台地のかなたには槍穂高や笠ヶ岳、薬師岳。
  • テントの入口を開けて長時間露出撮影。想像以上にノイズが少なく綺麗に撮ることができました。
  • テントの入口を開けて長時間露出撮影。想像以上にノイズが少なく綺麗に撮ることができました。