チブリ尾根
2013/05/18
チブリ尾根
 
2013/05/18(土):晴れ時々曇り:市ノ瀬~猿壁登山口~標高1,600m付近まで往復
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今回は新緑と残雪が目的、標高が高いところまではきっと無理と分かっていたので、朝9時に猿壁登山口着の遅いスタートです。 チブリ尾根は歩き始めるとまず栃やカツラの巨木に出迎えられ、そしてブナの原生林が広がっています。 巨木の前に立つと、人間と比べるとはるかに長く生きてきた圧倒的な存在感を感じ、そしてその長さをこの地でしっかりと根を張って生きてきたエネルギーを感じます。
歩き始めて1時間ほどで残雪があらわれました。眩しい光の中、輝く新緑と残雪が綺麗。 足元にはニリンソウが咲き乱れ、サンカヨウやエンレイソウも咲いていましたが、チブリ尾根にこれほど多くのニリンソウが群生して咲いていることを知りませんでした。

そして程なくして登山道上も残雪に覆われるようになりました。見上げると、太陽の光が綺麗! ここで出会った男性は同じく大きなカメラを持っていましたが、お花を撮影に来られたようでここでUターン、下山されました。でも雪の上には他の方のトレースが残っているので安心です。 この時期はまだまだ残雪が豊富で敬遠してしまう季節ですが、この辺りの残雪と新緑だけでも来る価値があると感じました。
そして登山道ではない場所を歩くことができるのも、この時期の魅力。雪の上を少し登ってみると、光のシャワーがあふれていました。 早くもお昼の休憩。あまりの気持ち良さにお昼寝をしたい気持ちになります。
雪上に残ったトレースを辿りもうしばらく登ってみると、水場に出ました。道標が雪の重みで倒れかけています。 さらに登るとずいぶん雪深く、そして傾斜も急になってきましたが、あまりの美しさに心が興奮してどんどん先へと進む力になります。 芽吹き始めた樹々の間から、残雪の白山を望むことができるようになってきました。

ところがさらに登ると突然、トレースを見失ってしまいました。 残雪の急斜面を歩き回り、ようやく樹に付けられた目印を見つけ、勾配が急な中で残雪と起き上がりかけた樹木たちと格闘していると、何とか正規ルートを発見。 下山が少し心配ですが・・アイゼンを持って来たので大丈夫でしょう。
ホッとしたところで緩やかな台地に出ると白山がさらに間近に感じられるようになってきました。まだたっぷりと雪が残っている白山が、青空に映えて綺麗です。 樹々が葉を付けていないこの時期だからこそ、見ることのできる風景。 そして樹によって芽吹きの異なる淡い色、根開きも見ることができました。 ここでひとり男性の方が下りて来られて一安心。
そしてずいぶんと登ってきたので、日当たりが良いところは夏道が出てきていました。 夏道と雪道を交互に繰り返し、さらに展望が良くなってきました。立派なダケカンバたちの樹間から望む大長山と赤兎山。 同じく白山国立公園内にあるお山たち、いつの日か逆にあの稜線から白山を眺めてみたい気持ちになります。

思いがけずチブリ尾根避難小屋まで行けるかも?あともうしばらくかな?と思った頃に、5人組のグループが下りて来ました。 お話を伺うと避難小屋までまだ30分以上はかかり、しかもあともう一歩進んだところでかなりの急傾斜がありピッケルがないと不安とのことでした。自分にはとても難しそうなので、潔くあきらめることに。
下りはアイゼンをしっかりと付けて歩きます。一気に駆け下り、ふと見上げると雲が広がってきましたが、まだ白山が綺麗に望めます。例の不安な箇所は5人もの方々が下りて行かれたので大丈夫でした。 無事に核心部を過ぎ、さらに一気に下り、周囲がずいぶんと緑濃くなると登山口の猿壁まであともうしばらくです。 お山や樹々からマイナスイオンと感謝の気持ちで胸一杯になりながら下山しました。

● 写真(19) ●
  • 栃の巨木。樹齢は何年ほどでしょうか?この地でしっかりと生きてきたエネルギーを感じます。
  • 栃の巨木。樹齢は何年ほどでしょうか?この地でしっかりと生きてきたエネルギーを感じます。
  • 不思議な姿の芽吹きを見つけました。同じ場所から6本の葉を伸ばしている姿がとても美しく感じます。
  • 不思議な姿の芽吹きを見つけました。同じ場所から6本の葉を伸ばしている姿がとても美しく感じます。
  • 歩き始めて1時間ほどで残雪があらわれました。眩しい光の中、輝く新緑と残雪が綺麗。
  • 歩き始めて1時間ほどで残雪があらわれました。眩しい光の中、輝く新緑と残雪が綺麗。
  • そして程なくして登山道上も残雪に覆われるようになりました。見上げると、太陽の光が綺麗!
  • そして程なくして登山道上も残雪に覆われるようになりました。見上げると、太陽の光が綺麗!
  • 残雪と新緑、辺り一帯に、光が満ち溢れていました。お山が、樹々が、一斉に輝き始めるこの季節。
  • 残雪と新緑、辺り一帯に、光が満ち溢れていました。お山が、樹々が、一斉に輝き始めるこの季節。
  • まだまだ登山道ではない場所を歩くことができるのも、この時期の魅力。雪の上を少し登ってみました。
  • まだまだ登山道ではない場所を歩くことができるのも、この時期の魅力。雪の上を少し登ってみました。
  • 道標が雪の重みで倒れかけています。
  • 道標が雪の重みで倒れかけています。
  • 雪の中の急な勾配の斜面を登りつめたその先に、絵画のような風景が待っていました。
  • 雪の中の急な勾配の斜面を登りつめたその先に、絵画のような風景が待っていました。
  • この辺りの樹々はまだ芽吹き始めてしばらくといったところ。
  • この辺りの樹々はまだ芽吹き始めてしばらくといったところ。
  • 白山がさらに間近に感じられるようになってきました。
  • 白山がさらに間近に感じられるようになってきました。
  • 樹によって芽吹きの異なる淡い色、そして根開きも見ることができました。
  • 樹によって芽吹きの異なる淡い色、そして根開きも見ることができました。
  • まるで白山を眺めるように立つ、二本のブナたち。
  • まるで白山を眺めるように立つ、二本のブナたち。
  • まるで加越国境の山々を望むことができるように枝を伸ばしたような姿に惹かれます。
  • まるで加越国境の山々を望むことができるように枝を伸ばしたような姿に惹かれます。
  • チブリ尾根避難小屋手前にはさらに急斜面があるとのことであきらめます。ここでUターン。
  • チブリ尾根避難小屋手前にはさらに急斜面があるとのことであきらめます。ここでUターン。
  • 相変わらず美しい大長山と赤兎山を眺めながら贅沢なランチタイム。
  • 相変わらず美しい大長山と赤兎山を眺めながら贅沢なランチタイム。
  • 新緑の緑を背景に、芽吹きの淡い色が美しく感じます。
  • 新緑の緑を背景に、芽吹きの淡い色が美しく感じます。
  • 下山は一気に駆け下りる中、雲が広がってきましたが、まだ白山が綺麗に望めました。
  • 下山は一気に駆け下りる中、雲が広がってきましたが、まだ白山が綺麗に望めました。
  • 美しく真っ白なダケカンバに出会いました。この気品ある佇まいにとても惹かれました。
  • 美しく真っ白なダケカンバに出会いました。この気品ある佇まいにとても惹かれました。
  • 周囲がずいぶんと緑濃くなって来ると、猿壁登山口まであともうしばらくです。
  • 周囲がずいぶんと緑濃くなって来ると、猿壁登山口まであともうしばらくです。